伊根の舟屋
photo by @life.flavouring
おしゃれで少し気の強いアヤコ |
伊根の舟屋、インスタ映え間違いなし!海に浮かぶ家々がロマンチックで、写真撮りまくりたい! |
マイペースで好奇心旺盛なタカオ |
舟屋って、漁師さんの生活が垣間見える場所なんだね。歴史と風情が感じられて、興味深いなぁ。 |
冷静沈着な猫のニャンタ |
伊根の舟屋は、江戸時代から続く伝統的な建築様式。観光地としても人気が高く、保存状態も良好です。 |
【スポット】伊根の舟屋
【ふりがな】いねのふなや
【 住所 】京都府与謝郡伊根町平田
【アクセス】京都丹後鉄道 天橋立駅 バス約60分
【最寄り駅】天橋立駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料(舟屋の宿泊や観光船の利用は別途料金が必要)
【クーポン】特定の観光施設や宿泊施設で割引クーポンが提供される場合があります
伊根の舟屋
が含まれる観光マップ
伊根の舟屋:日本でも珍しい舟屋がある町、伊根町へ来てみませんか?
皆さんは『舟屋』という言葉をご存知でしょうか?
1993年にNHKで放送された朝の連続テレビ小説『ええにょぼ』や『釣りバカ日誌5』でも紹介されていたので記憶されている方も多いのではないでしょうか?
舟屋とは、京都府の北部にある丹後半島の突端の伊根町にあるこの地方独特の漁師さんの家のことを指します。
その大きな特徴は、1階部分が船着場や漁に使用する道具などの物置、作業場といったものがあり、2階部分が住居となっていることです。
つまり、朝起きて2階で朝食を食べたら、1階へ移動しそのまま舟に乗って漁に出る、そんなことが出来る家のことを舟屋と言います。
この舟屋の歴史ですが、いつ頃から始まっているのか正確なところは分かっていないのですが、文献を紐解くと江戸時代中期くらいには、今の舟屋の形にちかい家屋があったという記録が残っているそうです。
しかし、今のような舟屋の原型となるような形になり始めたのは大正時代の話で、舟屋のある集落として発展し始めたのはなんと昭和時代になってからだそうです。
なお、その発展の仕方としては、最初は舟を泊めるための船小屋が始まりで、その後その船小屋の2階にちょっとした作業スペースや荷物を置けるスペースを作ったそうです。
この船小屋がなるべく舟を岸に上げなくても良くなるようにと、どんどん海辺に近づいていき、それと同時に二階のスペースが人が生活できるようなスペースへと変化を遂げていき、いまの舟屋になったようです。
ちなみに伊根町と言われてもイメージがわかない人も多いと思いますが、天橋立から車で1時間程度、あとは舞鶴から2時間くらいの位置にあると思って頂ければおおよその目安になるかと思います。
舟屋の楽しみ方
さて、本題の舟屋ですが、楽しみ方としては2通りあります。
1つ目は平成17年に漁村としては初めて『重要伝統的建造物群保存地区』に指定された舟屋地区の町並みの散策を楽しむという楽しみ方です。
もともと伊根町自体が古い町並みで、都市開発もされていない地区なので町の散策をすると色々な発見があると思います。
さて、町並みの散策も2つの方法があります。
1つは散策マップを片手にレンタルサイクルで散策するという方法です。
これは、この漁師町の中にある様々な歴史的な価値のある建造物や名所を巡る楽しみ方になります。
たとえば、この伊根町には、舟屋だけでなく江戸自体に行われていた鯨漁の際に使用されていた『鯨舟屋』や、江戸時代から続く造り酒屋の『向井酒造』、昔の量で使用されていた漁具などを展示した『おちゃやのかか』といった施設を巡る事ができます。
また、江戸時代の舟屋が建てられた当時のまま保存されている『江戸時代の舟屋』も現在の舟屋と比較して見る事でいろいろ学ぶ事ができると思います。
そんな散策に欠かせないレンタルサイクルの利用時間ですが、午前9時から午後4時まで、1日1,000円になります。
所要時間は、どのようなコースを巡るかにもよりますが、一番長いコースでも2〜3時間くらいで回れるので、ちょっとした運動を兼ねて気軽な気持ちで回るのがいいと思います。
詳しくは「伊根町レンタルサイクル」電話(0772-32-0277)まで
2つ目は海の上から舟屋を楽しむという方法です。
これには伊根湾めぐりの遊覧船があるので、それに乗りつつ舟の出入り口側から実際の舟屋の構造、特に舟屋の特徴である家の1階部分がくり抜かれており、舟が直接家の中に入る事ができるという構造様を実際に見て楽しむ事ができます。
また、この周遊船にはもう一つの楽しみがあり、海上を遊覧しているとカモメが餌を求めて舟に寄ってくるんです。
もしお菓子を持っていればそのお菓子を、なければ船で販売している餌のパンをカモメにあげる事ができます。
びっくりするのは、空中に放り投げた餌をカモメが空中でキャッチしてくれるところです。
観光客が餌をくれることを覚えているのか、周遊船が出港するとずっと舟の周りをカモメが飛び交い、誰かが餌をあげ始めるとヒッチコック監督の『鳥』のワンシーンを思い出すくらいにカモメが集まりだすので、ちょっと引くかもしれません。
さて、周遊船に関してですが営業時間は午前9時から午後4時まで、毎時0分と30分に運行しています。
周遊時間は約25分、料金は大人680円、子供340円になります。
どちらの方法も舟屋だけでなく、この伊根町という町のことを学ぶ事ができる方法だと思います。
ちなみに、朝早くから観光を開始すれば美味しい料理も堪能しつつ、町並みの散策も遊覧船も両方とも楽しむ事ができます。
それくらい、小さな町なのです、この伊根町は。
さて2つ目の方法は、実際に舟屋での生活を体験する方法です。
今の舟屋として残っている230楝ほどの舟屋には未だ現役の漁師さんの家として活躍しているところもありますが、中には宿泊客を迎え『民宿』として利用されているところもあり、中には実際に漁を体験できる様なところもあります。
ただし、どこの舟屋も1日限定1組しか宿泊できないので、ちょっとしたプレミア感がある宿泊施設かもしれません。
というのも、元々家族が生活するスペースくらいしかないので部屋数が少なく、1部屋の大きさも3〜4人程度しか宿泊できないため、大人数や複数の宿泊客をもてなす事ができないのです。
また宿泊しながら実際の漁を体験するというサービスがある舟屋もあるようなので、いろいろ舟屋を見比べて楽しみを探してみてはいかがでしょうか?
散策では体験できない経験を積む事ができるので、より舟屋を身近に感じる事ができる方法だと思います。
また、料金の方ですが意外と素泊まりというお宿が多いです。
これは先ほども書いた通り、舟屋自体が小さいため、食事の準備をするためのスペースが確保できないところが多いためで、こういった点も他の民宿とはちょっと違う体験になるのではないでしょうか?
なお、料金は食事付きの場合で1泊11,000円~、宿泊のみの素泊まりで5,000円~となっています。
また、舟屋ガイドの方が伊根町の町並みや舟屋の見学はもちろんのこと、魚獲りのカゴに魚のあらを入れて餌にして、一晩海に沈めておく事で、漁師さんの食事用の素材となる魚を取る『もんどり漁』の体験や、『向井酒造』の体験といったことを経験できるツアーなどもあります。
こちらのツアーは、朝とお昼の2回実施されており、大人2,300円、子供1,800円で参加できます。
なお、ツアー時間は約1時間30分です。
伊根町へのアクセス
さて、そんな伊根町へのアクセスの方法ですが、公共交通機関を使うのであればJR西日本『天橋立駅』(この駅は北近畿タンゴ鉄道の『天橋立駅』でもあります)、もしくは北近畿タンゴ鉄道『宮津駅』で下車し、丹後海陸交通のバス(通称、丹海バス)で『経ヶ岬』行き、『蒲入(かまにゅう、と読みます)』行き、『伊根郵便局前』行きのいずれかに乗り、『伊根湾めぐり日出』バス停、もしくは『伊根』バス停で降りると便利です。
乗車時間はおおよそ1時間ほどです。ただし、伊根湾めぐりの遊覧船は『日出港』から出港していますので、まずは遊覧船を、と考えている方は『伊根湾めぐり日出』バス停で降りるようにしてください。
次に自家用車を利用する場合ですが、関西方面から来る場合には、京都縦貫自動車道を利用し『宮津橋立IC』からR176、R178を通り伊根町へ向かってください。
大阪、京都からは約2時間30分で、神戸からは中国自動車道、舞鶴若狭自動車道を経由する事ができるので大阪京都よりはちょっと早くて、2時間程度かかります。
福井・敦賀の北陸方面から来る場合には、R27を通り舞鶴市を通過し、R175、R176、R178と通り伊根町に向かいます。
こちらのコースの場合は高速道がないため見た目の距離は近いのですが敦賀からでも3時間かかってしまいます。
あまり有名ではない、京都のさらに北部の田舎町の観光になりますが、田舎ならではの人との温かいふれあいや、貴重な体験ができるのではと思います。
一度訪問してみてください。
[wdi_feed id=”717″]
SNSでの口コミ
何も見つかりませんでした。
京都のスポットを
ジャンルから探す
おすすめ記事
東映太秦映画村 時代劇のセットでもよく使われる映画のテーマパーク。こちらでは忍者になった気分で立体迷路やお化け屋敷、脱... |
With out stand KYOTO おじさんの可愛いイラストが描かれたカップと店内のおしゃれなネオンアートがフォトジェニックなお店。レモン... |
漢字ミュージアム 日本初小学生から大人まで楽しめる漢字の体験型ミュージアム。1階のテーマは「見て聴いて触れる」で、漢字の歴... |
もっと写真を見る