辻川山公園(河童の公園)

辻川山公園(河童の公園)
photo by @naonaofuku
著名な民俗学者・柳田國男が生まれ故郷であるこちらを回顧して記述した著書『故郷七十年』には河童が登場することから、こちらの公園では河童に出会える仕様となっています。水中から飛び出てくる河童は迫力があり必見です!

辻川山公園(河童の公園)
photo by @nkm418

辻川山公園(河童の公園)
photo by @rmiyasu

おしゃれで少し気の強いアヤコ
サプライズデートで連れて来られたんだけど、河童がリアルすぎてすごくびっくりした。河童見て泣き叫んでる子供もいて泣きたいのは私だけじゃないんだって思った
マイペースで好奇心旺盛なタカオ
河童のクオリティが高い。可愛い要素を一切入れず、今どきのゆるキャラブームにも乗らず、河童のリアルさを追求しているところに感銘を受ける。サプライズデートで女の子を連れていきたい
冷静沈着な猫のニャンタ
リアルで河童が実在したとすると、髪の毛の濡れ具合とか、皮膚の質感とかはたぶんここに展示されているような状態になるんだろうなと思う。そういう意味でリアルさを追求して妥協していない公園だと思う。人生に一度は行ってほしい
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【スポット】辻川山公園(河童の公園)
【ふりがな】つじかわやまこうえん(かっぱのこうえん)
【 住所 】兵庫県神崎郡福崎町西田原1031
【アクセス】JR播但線 福崎駅から徒歩約15分
【最寄り駅】福崎駅
【営業時間】年中無休
【 料金 】無料
【クーポン】なし


このリアルな河童の名前は、河次郎(がじろう)と言います。予算は約300万円かかっているようで、普段は水中に潜んでいて機械式に突如として水面から顔を出して現れます。その姿に小さい子供連れのお母さんは子供がなきだし、あやすのに大変だとか。なお、この河童は兵庫県福崎町が作っているもので、もともと河童の伝承を収集した民俗学者である柳田國男の出身地ということで観光用に作ったもののようです。なお、この河童は柳田國男の自叙伝「故郷七十年」に登場するキャラをモチーフにして作られたようです。

この河童が水面に上がって登場するのは30分おきのようで、時間帯も9時から18時の間と決まっているので、ぜひ時間合わせて河童の登場するところを直接見てほしいです。

公式ページ

大人でも怖い!?リアル妖怪ウォッチ「辻川山公園」の見どころとアクセス情報

辻川山公園とは

辻川山公園は、兵庫県福崎町にあります。

以前はあまり名前が知られていなかったこの公園、実は妖怪好きには堪らないスポットなのです。

神崎郡は福崎町という所には、辻川(つじかわ)と呼ばれている地域があります。

ここはかつて、民俗学の父という愛称で親しまれる柳田國男が生まれ育った場所でした。

柳田國男の著書「故郷七十年」には、筆者が生まれ育った辻川の様子も書かれています。

そして柳田國男といえば「妖怪談義」や「遠野物語」という著書です。

妖怪や伝承について書き記した本が有名な柳田國男の故郷という事からも、辻川山公園には様々な「妖怪」のオブジェがあります。

何といってもテレビで「子供が泣き叫ぶ程怖い公園」や「全然ゆるくないゆるキャラ」、「リアルな河童がいる公園」としても紹介され、どんどん有名になってきました。

そんな辻川山公園の見どころや、アクセス情報の他に、辻川山公園周辺のおすすめ観光スポットをご紹介します。

アクセス方法

電車の場合:

JR山陽本線の姫路駅から、JJR播但線に乗り換えましょう。

そしてJR福崎駅で降りてから、タクシーで約10程の所にあります。

JR福崎駅から徒歩でも行けない事はありませんが、片道で30分程はかかりますからかなり遠い道のりでしょう。

大阪からですと約1時間30分程の距離です。

車の場合:

まず中国自動車道の播但連絡道「福崎IC」福崎北ランプを下りて、県道三木宍粟線から西へと進んでください。

田尻交差点から斜め右方向へと行き、平野病院を右折すると少しして辻川界隈駐車場に到着します。

その駐車場に車を止めて散策を楽しみましょう。

カーナビに設定する場合は「もちむぎのやかた」で検索してください。

そうすれば辻川山公園の近くまでカーナビシステムが案内してくれます。

※おすすめのアクセス方法は、車を持っているならば車、無いなら電車+タクシーです。歩くとかなりの距離になってしまいますし、周辺スポットもちょっと離れた場所にあります。その事からもなるべく車での移動をおすすめします。

駐車場情報

「辻川界隈駐車場」か、そこが満車の時には「もちむぎのやかた駐車場」または「第1グランド駐車場」があります。

辻川山公園の見どころ

池の畔の河童のガタロウ

辻川山公園には2匹の河童がいます。

その内の1匹であるガタロウ(河太郎)は、ため池の畔の所にいるのですが、これはちょっと大きめの銅像です。

銅像と言ってもかなりしっかりした造りですから、間近で見ると結構リアルです。

手の平に2つの尻子玉を持って座っているのですが、今にも動き出しそうな雰囲気さえあります。

よくいる河童の可愛い像を想像した人は、その想像を裏切られる事になるでしょう。

妖怪ウォッチが好きで妖怪に興味を持っていた我が子も、この銅像を見た瞬間に怖がっている程の出来栄えです。

口が大きくてそこから鋭い歯が並んでいるのが見えると、大人でもちょっと怖いと思ってしまいます。

池の中の河童のガジロウ

辻川山公園にいる2匹の内の、もう1匹の河童がため池の中にいる河童のガジロウ(河次郎)です。

辻川山公園で一番人気なのがこの河童のガジロウなのですが、その人気の秘密は2つあります。

1つは銅像である河童のガタロウよりも更に精巧な造りで、色も付いている事からよりリアルな怖さがある見た目だという事です。

頭には河童の特徴でもあるお皿が乗っかっていて、黒く長い髪の毛はボサボサとしています。

目は鋭く、大きく開いた口からはとてもギザギザとした歯が見えています。

そして片手には尻子玉を持ち、もう片方の手はおいでおいでと手招きをしているようにも見えます。

2つ目の人気の理由は、この河童のガジロウが「ため池の中から現れる」という仕掛けが施されている事です。

9時~18時の間、毎時00分・30分に出現するのですが、姿を現しているのは約3~4秒程でしょう。

ざぱーっと勢いよく池の中から姿を現して、数秒するとまたざーっと勢いよく池の中へと入っていきます。

ちょっとしか出てこない事、そのちょっとの間に見る姿がリアルな事から、「本物の河童のようだ」と思えるのです。

子供が見た時は、子供があまりのリアルさにびっくりして泣いてしまいました。

大人は何度も見ている内に慣れてくるのですが、それでもファーストインパクトはかなり強いです。

この河童のガジロウはとても人気なので、現れる時間帯になれば人が集まってきます。

間近で見ようと思ったら、早めに行って待機しておく事をおすすめします。

どうして河童?

どうして河童のオブジェなのかと言うと、福崎町に流れている市川という大きな川にある、駒ヶ岩には、昔々河童の兄弟が住んでいたのだそうです。

それがガタロウとガジロウという兄弟なのですが、その兄弟は大変悪く、川に遊びに来る子供達の尻子玉を取ってばかりいたのです。

尻子玉とは河童の好物であり、それを取られると体の力が抜けてしまうという物でした。

でもそうやっている内に段々と川には誰も近寄らなくなってしまった為に、後悔したガタロウとガジロウは柳田國男先生に謝ろうとして、辻川山公園に来たのです。

しかしいくら待っても柳田國男先生はやってきません、その内にガタロウの頭のお皿は乾いてしまい、その場で動けなくなってしまいました。

ガジロウはというと池の中にいたので、今でもその場で柳田國男先生が戻ってくるのを待っているのだそうです。

しかしこのお話は、辻川山公園を作った際に建てられた看板に書かれている作り話です。

それでもこの辻川山公園が妖怪や柳田國男に関係した作りになっているのは、柳田國男の著書「故郷七十年」で、辻川の南の岩尾川にある石橋の事が掲載されているからです。

この石橋とは辻川山公園に復元されている巌橋であり、柳田國男の著書の中でも河童の伝承について書かれている事で、このような妖怪だらけの公園が出来たのでした。

黒い天狗の銅像や空中を飛ぶ天狗

河童だけではなく、これまた精巧な黒い天狗の銅像に、新しく出来た真っ赤な天狗の出てくる小屋もあります。

天狗の小屋は、扉が開くとそこから天狗が出てきて空中をスイスイと飛ぶかのように、レールを伝って反対側まで渡っていきます。

この天狗も15分毎に作動しているので、河童と同じように面白い光景を目にする事ができるでしょう。

河童と同じように空飛ぶ天狗も結構なリアルさですが、河童よりはあまり怖くありません。

それでも真上を飛んでいる姿を初めて目にした時は、ちょっとびっくりしました。

辻川山公園観光の注意点

子供は夜眠れなくなるかも…

辻川山公園の妖怪、特にカッパはかなり精巧に造られていて、すごくリアルです。

小さい子供が見ると、夜眠れなくなるかもしれません。

因みにうちの子(幼稚園児)が見た時には怖がって泣き出してしまいました。

お化けを怖がってしまう子供だとトラウマになる場合もあるので、怖がったらその場から離れた方がいいでしょう。

観光客が増えてきています

テレビでも紹介されるようになってから、どんどん観光客が増えているようです。

私が行った時も日曜日だったからか、この辻川山公園目当ての観光バスが2台程止まっていて、観光客の方が数十名いました。

そこまで狭い公園ではないのですが、しかし行く日にちや時間帯によっては結構混雑しています。

特にカッパの出てくる池の前には、カッパの現れる時間になると人だかりが出来ていますので、背の低い子供は見にくいのです。

混雑を避けるのであれば午前中に行くか、平日に行くといいでしょう。

お昼には周辺飲食店が混雑します

午前11時すぎから段々と辻川山公園周辺の飲食店が混雑してきます。

辻川山公園に午前中に遊びに行って、お昼ご飯を食べようとする観光客がぞくぞくとやってくるからです。

なかなか入れず待ち時間の方が長くなる事もありますから、予めお昼は済ませてから行くか、予約をするか、辻川山公園から離れたお店に行きましょう。

辻川山公園周辺の観光スポット

もちむぎのやかた

JR播但線福崎駅からタクシーで約10分程の所には、「もちむぎのやかた」という施設があります。

ここはもちむぎどら焼きやもちむぎ素麺という特産品が販売しているので、お土産を買うにはおすすめです。

もちむぎ自体は食べてみると、その食感や味について「成程」と感じるでしょう。

餅のようなそうではないような、でも結構美味しいので一度食べてみて欲しい特産品ですね。

柳田國男生家

かつて柳田國男が生まれ育ったという家が、移設されたのがこちらです。

9:00~16:30までの営業時間で月曜と祝日の翌日、そして12/28~1/4は休みですが、それ以外は無料で見学できます。

日本民俗学の父とまで呼ばれた柳田國男が「私の家は日本一小さい家だ」と称したこの家は、なかなか風情があります。

辻川界隈駐車場の近くにありますから、帰りに時間が有ればちょっとだけでも寄って見てください。

七種の滝

播但連絡道路または中国自動車道の福崎インターチェンジより作門寺山門駐車場まで車で20分程、その作門寺山門駐車場からは徒歩で30分程の所に滝があります。

なかなかアクセスが大変ですが、近畿観光100景にも選ばれた七種の滝は、自然豊かなこの土地の中でもおすすめなスポットです。

辻川山公園自体は妖怪以外に正直見どころがあまりないので、時間と体力があるならここへも行ってみましょう。

子供も思わず泣きだす辻川山公園へ行ってみよう

大人でもちょっとびっくりしてしまう程、精巧に造られた妖怪のオブジェはかなり見応えがあります。

子供が見ると夜眠れない程トラウマになるかもしれません。

そんなリアル妖怪ウォッチな辻川山公園へ行って、普段なかなか見る事の出来ない妖怪や、自然を堪能しましょう!

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